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どしゃ降り雨と置き傘の恋人

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どしゃ降り雨と置き傘の恋人


そして僕はどしゃ降りの雨の中をずぶ濡になりながら歩いている

携帯で恋人からのどなる電話、を切って

そう、僕はどしゃ降りのなかをずぶ濡れになりながら歩いている

いつものことだ

問題は会社に置いてある置き傘にある

雨が降ると置き傘を使って家へ帰るものだが

どうしても「置き傘」が使えない

どうして、と、どなる電話の彼女の声がする

「置き傘を使えば会社にもう置き傘がなくなるから」

「何、言っているの? あなたは」

と、どなる電話、は、あきれる。

そんなに深い理由じゃない。

ただなんとなくそうしてしまうのだ。

そして僕はどしゃ降りの雨の中をずぶ濡になりながら歩いている

僕はどしゃ降りのなかをずぶ濡れになりながら歩いている

置き傘を使うのがもったいないから。

どなる電話、の彼女があきれた声でまた電話をかけてきた。

「途中まで傘持って行こうか? これ本格的な雨になるよ」

「いや。でも珍しいな。そんなこと言うの初めてじゃない?」

「なんだかあなたのそういうところ、腹が立つ」

「確かに」

「本当に、不器用さに腹が立つ。置き傘はこんなときのためにあるんでしょう?」

「うん。確かに。でも置き傘使うと置き傘がなくなるから、濡れて帰るのもいいかなと思って」

「本当に本当に腹が立つ。けれど」

「けれど?」

「まあ、それが私があなたが好きな理由でもあるんだし」

そして僕はどしゃ降りの雨の中をずぶ濡になりながら歩いている

携帯で恋人からのどなる電話、を切って

そう、僕はどしゃ降りのなかをずぶ濡れになりながら歩いている


どしゃ降り雨と置き傘の恋人
[ 2009/10/06 ] | TB(0) | CM(0)

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