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日経新聞記事、インタビュー特別版

中堅作家が「ミニ出版社」

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■信じた道を歩み、勝ち取ったメジャー復帰

○ 出版不況と言われて久しい。
一部の売れっ子作家を除けば文芸の新刊は売れず、新作を出しにくくなった。
兵庫県加古川市に住む作家の荒木スミシはそんな現状に反発し、
執筆から編集、営業まで自前でこなし、出版流通に一石を投じる。

○ 若者の繊細な感性を主題にした荒木の小説は首都圏でよく売れる。
音楽CDなども扱う「TSUTAYA」「ヴィレッジヴァンガード」といった店舗が得意先だ。
「舞台は神戸なのに(東京の)下北沢周辺で人気だからシモキタ系とも呼ばれる」と荒木は笑う。

○僅かな売れ筋を除けば新刊は2~3カ月で書店の棚から消え、出版社も書店もじっくり売る余裕がない。
「僕らのような中堅作家は大手から本を出しにくくなった。だったら自分で発表する場をつくろう」。
(それがノンカフェブックスの始まりになる)

○3月下旬には旧作「プラネタリウムに星がない」の改訂版がKADOKAWAメディアファクトリー
(東京・渋谷)から文庫化された。
荒木の本が大手から出るのは11年ぶり。
「自分の出版社と大手の2つのルートで発表できるのは新しい道。いったんメジャーから外れても
頑張れば復帰できると示せた」。
自分の書いた本を人任せにせず自分で売る━━。
信じた道を歩み、勝ち取ったメジャー復帰。

日本経済新聞(夕刊)2014年4月30日(水) 関西view 『次代の創造手』より抜粋



■以下は記事にならなかった荒木スミシのインタビューより、特別バージョン


─田舎、地方で出版社する意味は?

東京だとみんな同じゴールに向かってしまう。自然と同じ作り方になってしまう。
田舎だと違う論理です。家賃も安いし、印刷代も安い。

─ペーパーバックサイズは珍しいですね?

単行本と文庫の境界があいまいにになってますね。
残すのが文庫の目的なのにすぐに絶版。文庫で新刊になったり、すぐに絶版になったり。
本来の役目を失なってしまっている。
「売れないといけない」とう本作りが本屋の速度をはやめる悪循環になっています。
やりかたが裏目にでていますね。

─最近、小さな出版社が増えています

「出版界」という船が沈んでいっているのは、みんな気付いてる。
だからきっと小さい出版社が増えていっている。
大手出版社は1万人売れる裏付けがないと本がつくれない。
本当にそれでいいのか?
大手が変わらないのなら、底辺のミニ出版社が変わっていかないと。
イヤー、小さく本をつくるのは、田舎で古民家を再生する気分です。
小さいことが嬉しい。

─今回、メジャーで文庫を出してみて、何か反響はありますか?

メジャーとインディーのコラボフェアができる。
まただ数店舗だけど、ユニークな売り場になっています。
今回のメジャーは10数年ぶりにピッチングしたような感じです。
本音と建て前というか。
エンターテイメント(メジャー・商業的なもの)とアート(インディーズ)が
混じり合っているものにあこがれます。
エンターテインメントとアートの結婚はどうやったらできるのかな。
今回の「プラネタリウムに星がない」の挑戦はそこにあります。

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─いつも荒木さんはアイデアが豊富です

苦境をアイデアで突破する。
実は今回のメジャーも資金的に苦しいという裏側がある。

─資金面はどうなっているんですか?

ノンカフェブックスだと外注にださないので、原価率は低いです。
原稿料、DTP代もいらない、営業代もいらない。
印刷・製本・紙代のみ。
小部数でも、利益がちゃんとでる。
2000部刷って、1500部売れ続けたらいいんですが、
そんなに僕ひとりでは書き続けられない。
それで他のかたの本もだすことに力をいれています。

─書店さんの理解度は?

書店員さんも、応援してくれる書店さんと、
大手出版社の本しかいれないとかたくなな書店さんの2極化です。
もうすでに売れてるしか、応援しない、という売り方は悲しいです。
理想では本屋さんの風景がいま、どこに行っても同じだから、
品揃えも小さな出版社が混ざって、雑多になればいいな。

─電子書籍に目をむければ、「自分でつくって自分で出す」時代なのかな。

それが可能になってきている。
それに憧れてる人は多い。
「僕は本をつくりたい」を読んでくれたらわかります。
制作の意欲を持つ人は高まってきている。
これは原点帰り、ですよ。
新しいことが始まったんじゃない。
昔の同人誌の時代に戻った。
電子書籍の時代だから、「出版社」
ではなく「出版者」が増えていっていますね。

─次の目標はありますか?

次はメジャーかインディーかわからないけれど、短編集を出したい。
あと、「月曜日、地球を盗む」をメジャーで出すのが、僕の目標であり
ゴールです。
それができれば満足。

─そういういわば「リストラされた作家が小出版社をやって、また
メジャーに戻ることができた」ということが面白いですね

今、3冊以上書く新人作家はほとんどいないです。
ほとんどが、書く場がなくなっています。
その自分の「書き場」を探したときに、「自分で本をつくろう」と思った。
持ち込みよりも自分で出す方がはやかったし。

─ご病気の方はどうですか?

一型糖尿病とバセドー病との合併症の状態です。
しんどいです。
なかなか動けない。
人生なにが起きるかわかりませんね。
まさか病気になるとは思わない。
本当になにもないところから始まったんです。
本をだしたいいっぱいの人たちに、
インディー出版がメジャーに繋がったということを示せた。
そんな人たちの希望になれれば、と思うんです。

(この特別版インタビューは取材メモより書き起こしました)

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(2014/03/25)
荒木 スミシ

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[ 2014/05/02 ] 営業担当より | TB(0) | CM(0)

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