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永遠と一瞬、最高と最低、大好きと大嫌い。詩。

交差点を歩いている時、穴に落ちる。

授業中の教室で穴に落ちる。

電話をかけていて穴に落ちる。

クジラを追いかけたら穴に落ちる。

生活は穴だらけだし、心も、炎も、雨も、太陽も穴に落ちる。

すとん、と落ちて、暗闇で、

そこはいつも宇宙みたいだし、

母親のお腹のなかに戻ったみたい。

。。。

魔法が消えた魔法使いの少女がいた。

なんでも魔法で作れていたが、いよいよ、手を使って作り始めた。

料理は特別難しかったが、手に触れる具材の感覚や、水の感覚が嬉しくなった。

魔法で作らない料理を食べた時も嬉しく、寂しかった。

両手をじっと見つめた。

感覚。つかむ。触れる。

。。。

君の寝言を聞いたんだ。

君の寝息を聞いたんだ。

確かに聞いたんだ。

でもここは出張中のスイスのホテルでベッドの隣に君はいないことはわかっているんだ。

でも聞いたんだ。

夜は歪んで、繋がることがあるのかもしれないな。

ベッドのシーツが君のからだの形に凹んでいるんだ。

。。。


永遠と一瞬、最高と最低、大好きと大嫌い。

そんな両極にしか存在できない少年がいました。

両極にしか興味のない少女がいました。

不思議と永遠と一瞬は繋がっているように思えるし、

同じようなものとさえ思える。

生まれてくることと死んでいくことも似てると思える。

目を瞑ってあけた。

。。。

ねえ、世界はやさしく狂っているのかな?

私が冬に食べるアイスクリームが好きなように、

世界はやさしく狂っているのかな?

ねえ、冬のあたたかさを教えて欲しい。

ねえ、太陽の冷たさを教えて欲しい。

涙の嬉しさを教えて欲しい。

寒い日に抱きしめられて、私はそんなことを思う。

。。。

今では電話ボックスって珍しいから、見つけると入ってみる。

お金を入れて、適当に番号を押す。

もちろん繋がらない。

でも演技をして、話す。

笑う。切る。

繋がることはないと思って繰り返していたが、ある日、

発信音が聞こえた。

誰かに繋がった?

え?

もしもし、と声が聞こえる。

。。。

強がる言葉を覚えてしまった。

強がる愛を覚えてしまった。

なんでもないよ、平気だよ、という顔をすることを覚えてしまった。

素直って何?

私が私から遠ざかる。

あれ? でも私が、だいじょうぶ、と書いてもその言葉から、

にじみ出るものを読み取ってくれてる。

ばれてるかな?

。。。

私は窓を開けたい。

廊下を真っ直ぐ歩き、心の中の海に潜り、その底の城に入り、

何個かのドアを開け、炎を歩き、宇宙を彷徨い、

星を集め、虫を捕まえ、涙を堪えて手紙を書き、音楽を聴き、

美しい虹を壊し、クイズを解き、宝箱を開け、狭い長い通路を歩き、

私は心の窓を開けた。

。。。

夜明けまであとどれくらいだろう。

朝が来ても、朝ごはんを食べても、夜はあけないんだ。

光のなかを散歩しても、夜はあけないんだ。

このまま昼になり、夕暮れになり、また夜が来た。

それでも夜はあけないんだ。

僕は歯を磨き、ベッドに入り眠る。

休んでもいいんだよ、世界よ。

。。。


[ 2015/12/05 ] | TB(0) | CM(0)

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