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人気詩、自分を壊せ。新作短編小説「セーターが脱げない」

目が悪い。

私が見ている虹は本当に虹ですか。

私が見ている雨は本当に雨ですか。

私の見ている夢は本当に夢ですか。

歩くのはこの道であっていますか?

私の靴は本当に私の靴ですか。

この靴音は本当に私の靴音ですか。

この足跡を聞きながら。

あなたを信じてみようと明日、告白しよう

。。。

カートコバーンが、嘘をつきながら歌うことが客への最大の裏切り、

というような意味の遺書を残して死んでしまったことを、

僕は忘れないし、いつも考えるんだよなあ

。。。

自分を壊せ。

何もできない自分を壊せ。

何か意味のないことでもいいから叫べ。

鏡に映った自分に絵の具をぶちまけるように自分を壊せ。

自分を信じて壊せ。

何もしようとしない自分を言い訳にして、

こんなの平気です、みたいな顔をしているだけだろ。

そんな自分を壊せ。

。。。

久しぶりにちょっとした短編小説をかきました。

「セーターが脱げない」荒木スミシ。

ここにあります。

https://t.co/9G1lmhHY3Y

。。。

光と影は交互にあってキラキラする。

光ってばかりでも、闇ばかりでもキラキラしない。

光と影は交互にあってキラキラする。

星とは、空気とは、心とは、愛とは、絶望さえも、そんなふうにできている。

絶望さえも星のようにキラキラと光る。

水面の光のように、心のなかで、跳ねるのだ。

。。。

セーターを脱ごうとして、顔や肩のあたりでもつれてしまい、

セーターが脱げなくなった。

あまりにももつれてセーターは脱げない。

もがく。

顔が覆われているために真っ暗闇だ。

ああ、私の人生にそっくりだ。

へんな踊りみたいにもがいて、やっと脱げた。

世界一小さなヘンテコな旅だった。

。。

[ 2015/12/19 ] | TB(0) | CM(0)

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